プログラミング体験学習を実施しました
かほく市プログラミング体験学習報告
~未来のエンジニアへの第一歩~
2学期に入り、かほく市教育委員会からの委託を受け、ケーネット知楽市では市内の小学4年生と6年生を対象としたプログラミング体験学習を実施しています。この取り組みは、市内6校の26クラスで順次開催しており、現在、ちょうど半数ほどのクラスが体験を終えたところです。
教室の概要とサポート体制
この体験学習は、総合的な学習の時間(2時限分)を活用し、子どもたちにICT(情報技術)への興味・関心を高めてもらうことを最大の目的としています。教材には、コンピュータと各種センサーが搭載された「LEGOロボット」を使用し、2~3人のグループで1台のロボットを動かすプログラミングに挑戦します。
授業を円滑に進めるため、夏休みには担任の先生方を対象とした事前研修を実施し、ロボットとプログラミングに触れていただきました。授業当日は、ケーネット知楽市の講師2名に加え、各校で勤務するICT支援員(ケーネット知楽市会員)1名、担任の先生1名の合計4人体制で授業を進行しています。
この体験学習を通じて、次の点を学んでもらうことを目標としています。
- プログラムの基本的な概念を理解する
- ロボットを動かす体験を通して、ICTに親しみ・興味を持つきっかけをつくる
- センサーの種類や仕組みを知り、プログラムでの活用方法を体験する
- LEGOロボット
- Scratchベースのビジュアルプログラミング
授業の様子
授業は、コンピュータが身近な生活で大活躍し、生活を便利で楽しくしていることの紹介から始まります。この学びをきっかけに、将来、情報技術の分野で活躍したり、ICTを活用して身近な課題を解決したり、人々の生活をより豊かにできるような人材へと成長してほしいと願っています。
最初の課題では、自分で作ったプログラムをBluetoothで「LEGOロボット」に送って動かします。教室内には「あ、動いた!」「すごい!」といった驚きや喜びの声が広がり、自然と笑顔があふれます。
2~3人で1台のロボットを囲むグループでは、プログラムのアイデアを出し合ったり、相談しながら作業に取り組んだりする様子が見られます。一方で、課題解決に集中して取り組む姿もあり、さまざまな学びのスタイルが垣間見えます。試行錯誤を繰り返し、思い通りにロボットが動いた瞬間の歓声は、私たち講師にとっても大きなやりがいとなっています。
特に6年生の授業では、「距離」「カラー」「フォース」の3種類のセンサー機能を説明し、手をかざしたり色紙を使ったり力を加えたりすることで、ロボットが認識した値や色が画面に表示される様子を体験します。「どうして?」「なんでこうなるの?」と、不思議そうに興味を示す姿が印象的でした。
授業の後半では、これまでに学んだ内容を活用したチャレンジ問題に挑戦します。プログラムの正解は一つではなく、いくつものアプローチがあることを伝えていますが、子どもたちの中には思いもよらない発想で課題を解決する子も現れます。こうした自由な思考力を大切にしながら、「できた!」という成功体験を積むことを目指しています。
今後も残りのクラスに向け、子どもたちが楽しみながら学べるよう、継続して取り組みを進めていきます。










